血圧の単位「mmHg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値

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血圧の単位「mmHg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値
血圧の単位「mmHg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値
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🎵 血圧の単位「mmHg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値

健康診断の結果票や自宅の電子血圧計の画面で必ず目にする「mmHg」という記号。日常的に接している数値でありながら、いざ声に出して読もうとすると「ミリミリ……?」「エイチジーって何?」と戸惑う方は少なくありません。

デジタル血圧計が完全に普及した現在でも、なぜ医療現場では毒性のある「水銀(Hg)」を冠した単位が使われ続けているのでしょうか。今回は、血圧の単位の正しい読み方から水銀が採用された歴史的背景、さらには知っておくべき最新の血圧基準値まで、わかりやすく解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:血圧の単位「mmHg」は一般に「ミリメートル水銀柱(すいぎんちゅう)」や「ミリ水銀」と読み、圧力の大きさを表す。
  • 要点2:水銀血圧計が全廃された現在も、100年以上の臨床データの連続性と医療過誤を防ぐ目的で「mmHg」が国際的に継続使用されている。
  • 要点3:最新の高血圧診断基準では、診察室血圧で「140/90 mmHg以上」、家庭血圧で「135/85 mmHg以上」が高血圧と定義される。

【基礎知識】血圧の単位「mmHg」の正式な読み方と意味

血圧測定の数値の後ろに記載されている「mmHg」は、圧力の大きさを表す単位です。医療従事者や一般の間でいくつかの呼び方があります。

最も正式な日本語の読み方は「ミリメートル水銀柱(ミリメートルすいぎんちゅう)」です。医療現場や臨床の場では、簡略化して「ミリ水銀柱(みりすいぎんちゅう)」、あるいは単に「ミリ水銀」「ミリ」と呼ぶケースが一般的です。アルファベットをそのまま読んで「ミリメートル・エイチジー」と発音しても間違いではありません。

記号の内訳を見ると、前半の「mm」は長さの単位であるミリメートル、後半の「Hg」は元素記号の水銀(Hydrargyrum)を指しています。つまり、血圧における「100 mmHg」とは、「水銀の柱を100ミリメートル(10センチメートル)押し上げるだけの圧力」がかかっている状態を意味しています。

なぜデジタル全盛の今も「水銀(Hg)」が単位に使われ続けるのか?

現在、医療機関や家庭で使われている血圧計のほとんどは電子式であり、機器の内部に水銀は一滴も入っていません。2020年には「水銀に関する水俣条約」によって水銀血圧計の製造や輸出入が原則禁止となり、姿を消しました。それにもかかわらず、なぜ「水銀」という表記が消えないのでしょうか。

水銀が選ばれた最大の理由は、その圧倒的な比重の重さにあります。水銀の密度は水の約13.6倍です。仮に水を使って血圧を測ろうとすると、正常な血圧(約120 mmHg)を測るだけでも、およそ1.6メートル以上の巨大なガラス管が必要になってしまいます。水銀を使うことで、机の上に置けるコンパクトな器具(水銀血圧計)での血圧測定が実現しました。

機器がデジタル化した後も単位が変わらない理由は、医療現場の安全性とデータの連続性を守るためです。過去1世紀以上にわたって世界中で蓄積された膨大な医学論文、投薬ガイドライン、治療基準はすべて「mmHg」を前提に構築されています。単位を急に変更すると、医師や看護師が薬の投与量を誤認するなど、人命に関わる医療事故を引き起こすリスクがあるため、国際的な合意のもとで慣用単位として使い続けられています。

国際単位系「パスカル(kPa)」への移行論争と現場のリアル

物理学や国際的な計量標準の世界では、圧力の単位として国際単位系(SI)である「パスカル(Pa)」「キロパスカル(kPa)」を用いるのが原則です。気圧の「ヘクトパスカル(hPa)」などでおなじみの単位体系です。

換算すると、1 mmHgは約0.133 kPaに相当します。もし血圧の単位を国際標準のパスカルに完全移行させた場合、一般的な「120/80 mmHg」という数値は「16.0/10.7 kPa」という見慣れない表記に変わってしまいます。

過去には日本国内の計量法改正時にも移行が議論されましたが、日本高血圧学会をはじめとする世界各国の医療団体が強く反対しました。現在でも計量法において「生体内の圧力の計量」に限り、特例としてmmHgの使用が法的に認められています。

収縮期血圧と拡張期血圧の違い|「上」と「下」が示す心臓の動き

血圧を測ると必ず2つの数字が表示されます。日常会話では「上が130、下が85」などと表現されますが、それぞれの医学的な意味を正しく把握しておくことが大切です。

「上の血圧」は正式には「収縮期血圧(最高血圧)」と呼びます。心臓が力強く収縮し、血液を一気に全身へ送り出した瞬間に動脈の内壁へかかる最大の圧力です。

一方の「下の血圧」は「拡張期血圧(最低血圧)」と呼ばれます。血液を送り出した後、心臓が次の拍動に備えて大きく広がり、血液をため込んでいる時間帯の圧力です。心臓が休んでいる間も、ゴムのようにしなやかな血管壁の弾力性によって血液が押し出され続けるため、血圧がゼロになることはありません。

血管の柔軟性が失われて硬くなる(動脈硬化が進む)と、押し出された血液の圧力を血管が吸収できなくなり、収縮期血圧が跳ね上がりやすくなります。

【2026年最新】血圧の基準値と年齢別の正常値目安

健康管理において極めて重要なのが、現在の自分がどの区分に位置しているかを把握することです。日本高血圧学会の最新ガイドラインに基づく診断基準値を確認しておきましょう。

血圧は測定する環境によって基準が分かれており、病院の診察室で測る「診察室血圧」よりも、リラックスした環境で測る「家庭血圧」の基準値の方が5 mmHg低く設定されています。

【高血圧の診断基準値】

  • 診察室血圧:最高血圧 140 mmHg以上、または 最低血圧 90 mmHg以上
  • 家庭血圧:最高血圧 135 mmHg以上、または 最低血圧 85 mmHg以上

理想的な正常血圧の目安は「120/80 mmHg未満」とされています。また、年齢を重ねると血管の老化に伴って血圧が上がりやすくなりますが、現在の医療指針では過度な年齢甘容を行わず、厳格なコントロールが推奨されています。

【年齢別の降圧目標値の目安(家庭血圧)】

  • 75歳未満の成人(脳血管障害・冠動脈疾患・CKD合併含む):125/75 mmHg未満
  • 75歳以上の高齢者:135/85 mmHg未満(体調に合わせて段階的に調整)

家庭用血圧計で正しく測定するためのポイント

家庭で日々の血圧を記録する際は、測定の手順が正しくないと数値が10〜20 mmHgほど簡単にブレてしまいます。正確なデータを取るための基本ルールを徹底しましょう。

測定タイミングは「起床後1時間以内(排尿後・朝食や服薬の前)」「就寝直前」の1日2回が基本です。座った姿勢で1〜2分間静かに息を整えてからスイッチを押します。

最も重要なポイントは、「カフ(腕帯)の高さを心臓の高さに合わせること」です。カフが心臓より低い位置にあると測定値は高めに出てしまい、高い位置にあると低めに出てしまいます。測定中の会話や足組みも血圧を上昇させる要因となるため禁物です。

【血圧 単位 読み方】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:病院の医師や看護師はカルテに書くとき「mmHg」をどう読んでいますか?
A1:現場の会話では「上(収縮期)が130のミリ水銀、下(拡張期)が80」のように「ミリ水銀」や単に「ミリ」と呼ぶのが一般的です。カルテへの記載時は世界共通で「130/80 mmHg」と記述します。

Q2:上の血圧だけが高く、下の血圧が正常な場合は問題ありませんか?
A2:これは「孤立性収縮期高血圧」と呼ばれ、大動脈の動脈硬化が進んだ高齢者に多く見られる病態です。脳卒中や心筋梗塞のリスク要因となるため、下が高くないからといって放置せず、医療機関へ相談してください。

Q3:なぜ国によって血圧の単位が違うということはないのですか?
A3:体重(kgとlb)や身長(cmとinch/feet)のように国ごとのローカル単位が存在すると、国際的な医療連携や緊急医療の現場で致命的な混乱が生じるためです。世界保健機関(WHO)の合意のもと、全世界で「mmHg」に統一されています。

まとめ:正しい血圧の単位知識を日々の健康管理に活かす

血圧の単位「mmHg(ミリメートル水銀柱)」には、水銀という物質の優れた物理特性と、1世紀以上にわたる世界の医療安全の歴史が凝縮されています。

家庭用血圧計の画面に表示される数字の意味や基準値を正しく理解することは、心疾患や脳血管疾患を未然に防ぐ第一歩です。毎日の測定数値を正しく読み解き、自身の血管が発するサインを見逃さない健康習慣を続けていきましょう。 (出典: 血圧 単位 読み方(Yahoo!ニュース)

血圧 単位 読み方
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